本栖湖（もとすこ）は富士山のふもとに広がる富士五湖と呼ばれる湖のうちのひとつで、五つの湖の中で最も深さが深く、水の透明度が高い湖です。
透明度が高いだけあって、晴れた日には湖面に映る逆さ富士がはっきりと美しく見え、私たちが普段使っている千円札の裏に描かれた逆さ富士も、実はこの湖に映ったものがモデルとなっています。
五湖の中で最も面積が広い河口湖や、樹海や洞窟などの見所が多い西湖に比べると知名度が低く、宿泊施設やレジャー施設の数も少ないのですが、本栖湖ではウインドサーフィンやモーターボートが盛んで、アクティビティ好きの人たちからは非常に人気があります。またニジマス等の釣り場としても有名で、夏には多くのキャンプ客が訪れます。
今回は本栖湖の近くで宿泊するのにおすすめの宿をご紹介します。
アクセス良好！外国人にも人気の「本栖びゅーほてる」
最寄りのバス停から徒歩5分、本栖湖周辺には珍しい車が無くても行きやすいホテルです。本栖湖の目の前にあり、2階のレストランからは富士山も見えて景色は抜群。
以前は外国人専用のホテルだったようで、現在もお客さん・従業員ともに多くの外国人の方がいます。
ホテル情報によると、外国人のお客さんは遅い時間にチェックインする人が多いらしく、静かに過ごしたい人やフロント等での順番待ちを避けたい人は早めにチェックインしてしまった方が良いかもしれません。
ホテル自体は2015年にリノベーションされていて、お部屋もお風呂などの施設もとてもきれいで快適に使えます。特にお風呂は天然鉱石を使った温泉で肩こり腰痛などに効果があり、女性用大浴場には岩盤浴もついていておすすめです。
子どもやペットも一緒に楽しめる！家族連れにおすすめ「ペンション もとす」
ペンションにも関わらず、子どもの遊び場やトレーニングルーム、カラオケなど設備が充実しています。悪天候の場合にも室内で楽しめるものがあるのは助かりますよね。
離れのコテージではペットとの宿泊も可能。敷地内にはドッグランもあり、子供もペットも家族みんなで楽しめるのがこの宿の魅力です。家族で貸し切れる露天風呂や、子供サイズも揃っているレンタサイクルなどもあって、家族での思い出作りには最適。
誕生日や記念日には、事前に相談しておけば食事のときのサプライズ演出まで協力してくれます。
本栖湖まで徒歩10分で行けるほか、富士急ハイランドには車で約20分、富士登山道までも同じく車で約20分と、周辺の観光地へのアクセスも良いです。
豊かな自然と一流のおもてなしが体験できる「ヴィラ本栖」
森の中にある自然に囲まれたホテルです。鹿やリスなどの野生の動物がホテルの近くを通ることもあるそうです。
ホテルのラウンジには双眼鏡が置いてあり、野鳥の観察などにも適しています。本栖湖まではホテルのレンタサイクルを借りていくのがおすすめ。
自然の中でのんびりとした時間を過ごすことで、忙しい日々のストレスが癒されます。創業100年以上の老舗ホテルが運営しているだけあって、食事やサービスも非常に質が良いとクチコミなどでも高評価です。
食事は洋食か和食が選べ、量もたっぷり。天気がよければお風呂から富士山が望めます。
最寄りのバス停からは徒歩20分と少し遠いのですが、東京から毎日ホテル直通のシャトルバスが出ているので、車を持っていない首都圏の人でも気軽に来られます。
静かな自然の中で宿泊したいときにおすすめ「ペンション 湖水祭」
本栖湖から徒歩10分ほどのところにあるペンションです。周りに建物がないので、静かな環境で宿泊したい方におすすめ。
季節の食材や野菜をふんだんに使った創作料理が美味しいと評判です。本館の隣には20名もの大所帯で宿泊できる別棟のコテージがあり、こちらではバーベキュー用品を借りて庭でパーティすることもできます。
食事が付かない分宿泊費が安くなるので、サークルの合宿や学生同士の旅行などにおすすめです。お風呂のタオルは有料ですので自分で持っていったほうが良いでしょう。
パラグライダーや乗馬などいくつかのレジャー施設と提携していて、ツアーの代行予約も行っているので、興味がある人は問い合わせてみると良いと思います。
千円札の逆富士の撮影地でアクティビティを楽しめる「浩庵」
キャンプに来た人がお風呂やレストランを使えるセントラルロッジですが、施設内で宿泊もできます。割と小石などの多いキャンプ場で、テントで寝るのと比べると、断然快適に過ごすことができます。
ロッジの売店ではレジャー用品が購入でき、カヌーやボートなどのレンタルもできるので、湖でアクティビティを楽しむ際にはここを拠点にするのが便利でおすすめ。
またこの場所は千円札裏側の富士山が撮影されたポイントでもあり、レストランには原版となった写真が飾られています。
レストランの窓からも本栖湖と富士山がきれいに見えるので、原版の写真や自分の持っている千円札と見比べてみるのも面白いかもしれません。タオルやハミガキ等のアメニティが付いていないので持参必須です。
まとめ
河口湖や西湖と比べて本栖湖周辺には宿が少なく、現地で探すのはとても難しいので事前に調べてきちんと予約をしていくことをおすすめします。
今回はキャンプなど夏のレジャーを中心におすすめしましたが、春には芝桜まつりが開催されたり、冬には富士山の山頂に太陽が重なる「ダイヤモンド富士」と呼ばれる光景を見ることができたりと、一年を通して見所があります。
訪れる際はぜひともカメラを持っていってください。
